バスの運転手は安全を乗客に提供する責務を負っている。泥酔、乱暴な言葉、横柄な態度を見せる客ほど迷惑な存在もあるまい。しかしこれはちょっとやり過ぎか。バスの運転手が客に暴行という仰天映像が英リバプールから飛び出して波紋を広げている。
客に対する運転手の驚きの暴行シーンが撮影されたのは、英大手バス会社『Stagecoach UK Bus』のリバプール路線で今月1日のこと。悶絶して歩道に倒れ込んでしまったのは若い男の乗客(名前などは明らかにされず)で、その映像はSNS、メディア、YouTubeにも流出。「これはやり過ぎだ」「横暴な客の存在は不愉快。運転手はよくやった」などと物議を醸している。
事件はリバプールの「アンフィールド・スタジアム」すぐそばのバス停で起きた。一部始終を目撃していたという女性はその後、「運転手を批判する人も多いようですが、私が見た事実のすべてを明らかにしたい」としてメディアの取材にこのように説明している。
「バスが停留所に着くと、若い男に小突かれ、暴言を吐かれていた一人の高齢男性が逃げ込むようにしてバスに乗り込んできました。バスに乗ってどこかへ行くというより、ただ助けを求めたかったようにも見えました。すると問題の男も続いてバスに乗り込んできたため、運転手はそれを拒否しました。男は運転手席の強化ガラスを激しく叩くなどして抵抗し、怒った運転手は男の胸ぐらをつかんでバスから引きずり下ろすとその腹部を蹴り上げたのです。」