母一人子一人という状況で互いに支え合って生きて来たからこそ、自分の病のせいで愛する息子を残して逝きたくない―そんな気持ちを抱えながら日々闘病生活を送る母親に、しっかりと寄り添う8歳の息子。少年の「ママを死なせたくない」という気持ちが痛いほど伝わるニュースが英『Mirror』ら複数メディアで伝えられ、人々の涙を誘っている。
オーストラリア・クイーンズランドのバーシティー・レイクスに住むロリー・ライトさんはこの3年間、全身に転移する「転移性乳がん」と闘っている。現在の状況はがんが最も進行している“ステージ4”であり、シングルマザーになって3年、そして病と闘って3年のロリーさんとしては、一日も長く息子トリスタン君の側にいて成長を見守ってやりたいという思いを抱えながら、日々痛みに耐え辛い治療を受け続けてきた。
現在8歳のトリスタン君は母のロリーさんにいつも寄り添い、共に辛い日々と闘って来たが、まだ母親に甘えたい年頃でもあることだろう。しかしトリスタン君は、病気の母親に対して8歳とは思えないほどの思いやりで接し、成熟ぶりを見せているという。
これまでどんな辛い治療にもなんとか耐えて来たロリーさんだったが、このほど重大な局面を迎えている。シングルマザーであるために、オーストラリアの高額な治療費に全財産を使い果たしてしまい、もはやどうにもならない状態のようだ。だが治療費が支払えないとなると、それは“死”の訪れを意味することになる。