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writer : sekihara

【エンタがビタミン♪】優香、三谷幸喜の新作舞台出演 “全34幕”挑戦に「大変」

三谷幸喜氏ほか、共演の段田安則、栗原英雄、戸田恵子と会見に登場した優香。初めての舞台出演も三谷作品『酒と涙とジキルとハイド』(2014年)だった。同作は小説「ジキル博士とハイド氏」をベースにした三谷幸喜氏の書き下ろし作品で、19世紀末のロンドンを舞台にしたシチュエーションコメディだ。優香は、科学者・ジキル博士(演:片岡愛之助)の婚約者・イヴを演じた。

三谷氏の新作『不信』は「嘘」からはじまる緻密に計算されたサスペンス。会見で三谷氏は「去年一年間大河ドラマをやらせて頂き、やっとホームグラウンドに戻ってきたという感覚です」と心境を述べてから、「やったことのないものをやりたいということで、僕は今まで1シチュエーションの舞台をずっと作ってきたのですが、今回は全34幕の作品に挑戦しました」と多数の作品を手がけてきた三谷氏にして新たな「挑戦」を明かした。「映画を見ているようなスピード感にしたかったので、なるべく舞台転換に時間をかけたくありませんでした。そこをどうやってタイムをゼロにするかということに苦労しました」と振り返った。

続けて三谷氏が「(舞台転換に時間をかけないために)最終的にものすごいお金をかけてこのコンピューター制御の舞台になりました」と得意の冗談を言うと、三谷作品に数回出演している段田安則も「最初は転換装置としてベルトコンベアーが舞台の上にありましたが、どんどん洗練されていってこの素晴らしいコンピューター制御の舞台になりました」と笑いながら乗っかった。

優香も「三谷さんの作品は2度目なんですけど、場面転換がたくさんあるので、出口を間違えたり、自分がどこにいるのかわからなくなったりして大変でした」とやはり場面転換に苦労したようだ。

さらに9年ぶりに三谷作品に出演する戸田恵子も「今回は新しいことに挑戦するということで、まず、役名が皆ないんです。“男1”“女1”みたいになっていて。戸惑いながら稽古をしておりました」とほかにも「挑戦」があったことを明かした。戸田は「素晴らしい役者さん達と共演できてよかったです」と感謝したが、優香も「こんなに素敵な方々とご一緒できて嬉しいです」と笑顔を見せた。

そんな優香について、『真田丸』で真田信尹を演じた栗原英雄は「昨日全部台本が出来上がったので、すごく刺激的で面白い経験をさせていただいております。三谷さん、怒ってませんよ」と笑ってから、「それに柔軟に対応する2人の先輩や、笑って対応している優香さんてすごいなぁと思っています」と感心していた。

以前に「三谷さんからは“(『不信』の)劇中で優香さんの驚く顔がたくさん見たい”と言われました」と明かしていた優香。「たくさんの驚く顔を皆さんにお見せできればなと思います」と意気込みは十分なようだ。

(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

舞台『不信~彼女が嘘をつく理由』より

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