数年もの間ハリウッドでの活躍がなく、「いったい何があったのか」と多くのファンを心配させていたミシェル・ファイファー。彼女はこのほど『Interview』誌の取材に応じ、変わらぬ演技への思いをこう明かした。

「これまでも演技への愛はずっと変わらず感じてきた。映画の撮影現場にいると落ち着くのよ。働いている時のほうが、精神的にも安定しているの。」

それでもロバート・デ・ニーロとの共演作『マラヴィータ』以降、ミシェルは突然表舞台から消え、映画出演を止めた。

「そう、それは映画の撮影場所、家から離れていなくちゃならない期間、子供のスケジュールに合うかも考えていたからよ。（条件に合うよう）えり好みしていたから、誰も私を雇えなかった。そうこうしているうちに時間が過ぎてしまった。そんな感じね。」

しかしようやく時間にゆとりができ、ミシェルは再び第一線に復帰。その心境をミシェルはこのように語っている。

「今は、前よりもオープンな気分ね。本当に仕事がしたい。だって今ならそれが可能だから。」

ミシェル本人は「何かに情熱が持てるのは幸運なこと。多くの人には情熱そのものが欠けている」とも話しているが、かつてはTVで映画鑑賞に没頭し女優への夢を膨らませたそうだ。その後スーパーのレジ係として働いた時期もあるが、「何をして生きていきたいのか」と自問した瞬間に「演技だわ」と直感。その後思い切って演技を始め、見事に成功したという。

「そう。失敗したって良いんだって気付いたの。」
「当時は若くて、こう思ったものよ。『私はスーパーに職がある。生活はしていけるし福利厚生も申し分ない。でも私は役者になりたいの』ってね。『私は若いし、失敗したら他の道だってある』。当時の私には、そんな勇気があったというわけよ。」

人生の岐路で、どのような道に進むべきなのかと誰もが迷う。そこで思いきって行きたい道に進むのが正解なのか否かは「運とその後の努力次第」と言えるが、ミシェルのように大成功する例もあるということは、悩める人々の励みになるかもしれない。

出典：https://www.instagram.com/interviewmag
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）