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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】7000万分の1の確率! 体外受精で一卵性双生児2組の4つ子を妊娠した英女性

ポール・クロージャーさん(42歳)とカーラさん(34歳)は自然妊娠に5年間チャレンジし続けたが子宝に恵まれず、2013年から受けたNHS(国営保険サービス)の不妊治療でダーシーちゃんを授かった。その後「娘にきょうだいを」と第2子妊娠を願ったクロージャーさん夫妻は2015年、高額な費用がかかるIVF(体外受精)治療を受けることを決意した。

ところが1月に妊娠が発覚するも、5週目で流産してしまうという悲劇に見舞われた。手持ちの貯金を使い果たしてしまった夫妻は、家族や友人から5,500ポンド(約78万円)の援助を受け治療費がイギリスよりも安価なキプロス共和国でIVF治療を受けたという。しかし9月に8週目でまたしても流産してしまった。

それでも夫妻は全てのお金を治療に使ってでも、2人目の子供を持つことを諦められなかった。そして「これが最後のチャンス」と言い聞かせて8,000ポンド(約115万円)のローンを組みIVF治療を受けたところ、奇跡が訪れたのだ。

2016年9月、医師から妊娠の報告を受けたクロージャーさん夫妻は驚きと喜びでいっぱいになった。しかもお腹の子は3つ子と言われたために、喜びは一気に3倍に。ところが12週目の超音波検査の時に、“4つ子”の女の子であることが判明した。その4つ子は2組の一卵性双生児で、実に7000万分の1という確率の稀なケースだという。

「ダーシーのためになんとしてでもあと1人きょうだいをと望んでいたのですが、まさか一気に4人の子供ができるとは」とポールさんは驚きを隠せず、カーラさんも「1人の子を妊娠するだけでも大変だったのに、4つ子を妊娠するなんて…。こんなことが起こるなんてクレイジーだわ」と語る。

しかし4つ子がお腹にいることで流産や早産、胎児の生死に関わる「双胎間輸血症候群」を引き起こしてしまうことを懸念した医師は、胎児へのリスクを軽減させるため4つ子を双子にするべく減胎手術を勧めた。だがクロージャーさん夫妻は、奇跡的に授かったこの4つの命のいずれも諦めるつもりはないと伝えたそうだ。カーラさんは現在、4人の子供が無事に生まれてくれることを祈りながら妊娠5か月を迎えている。

カーラさんにとって唯一残念なことは、この大きな喜びを実母と分かち合えないことだという。カーラさんの母親は脳腫瘍により2年前に他界していた。しかし幸いにもポールさんの両親が隣に住んでおり、初夏に4つ子が誕生したら何かと手助けをしてくれる予定になっている。

「今は、本当に幸せです。この子たちが生まれればカオスが始まるでしょう。でもそのカオスさえも私たちをより幸せにしてくれます」と述べたカーラさん。長い不妊治療や2度の流産という悲しみを乗り越えた夫妻にとって、この4つ子の誕生はより一層家族の絆を強くしてくれることだろう。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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