海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】「黒人にはチップは渡しません」ウエイトレス、レシートに残された言葉に驚く(米)

バージニア州アッシュバーンにあるメキシカンレストラン「Anita’s New Mexico Style Cafe(アニータズ ニューメキシコスタイルカフェ)」で7日の夜、ケリー・カーターさんは20代後半と思われるカップルのサービスにあたった。

彼らは接客しているケリーさんに普通に注文し、女性は提供された料理を褒めるなどケリーさんと会話を交わすことさえあったという。ところが、そのカップルが店を出た時に残されていたレシートを見てケリーさんは驚いた。彼らが支払ったのは食事代の30.52ドル(約3,500円)のみであり、チップはなかった。そしてその理由がこのように書かれていたのである。

「素晴らしいサービスでした。でも黒人にはチップは渡しません。」

アメリカはチップの国であり、レストランやカフェ、ホテルなどサービスに従事する者に対してチップが発生する。しかしながらこの客は、ケリーさんの接客を褒めておきながらも“黒人だから”という理由で「チップは渡さない」と決めたのだ。

レストランオーナーのトミー・テレックスさんは、ケリーさんが受けた差別にショックを受け「こんなメッセージを残すなんて最低な行為ですよ。彼女はとてもいい従業員で、私たちは彼女を雇っていることをとても誇らしく思っています」と『ABC News』のインタビューで語っている。

また、この事態を知ったラウドン郡の『NAACP(全米黒人地位向上協会)』がFacebookにこの件を投稿ところ、多くの反響が寄せられたという。現在、募金サイト「A YouCaring」でもケリーさんに対して3,400ドル(約40万円)を超える励ましの寄付金が集まっているようだ。

レストランの常連客の中にもケリーさんを擁護しサポートする人は多いようで、この出来事を知って以来、ケリーさんを強くハグし慰める客もいる。それはきっとケリーさんの心根の良さがサービスされた客に十分伝わっているからだろう。「黒人だからといって、私を嫌いな人がいても気にしません。カップルがしたことは、私を傷つけるに至りません。むしろさらに私は強くなります。もし彼らがまた来店したら、喜んでサービスしますよ」と話している。

出典:http://www.telegraph.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

1 2