海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】“糖尿病アラート犬” 飼い主の発作を5000回以上も救う(英)

英ノース・ヨークシャーのエムセイに住むアリスさんが1型糖尿病と診断されたのは2007年、15歳の頃のことだった。体重が減り始め頻繁にトイレに行くようになり、検査をしてみたところ糖尿病が発覚したという。

アリスさんの場合、インスリンの分泌が極度に低下し血糖値が急激に上昇するため、体外からインスリンを補充しないと命に関わることが分かったそうだ。そのため学校を辞めてリーズの子供病院で治療をしなければならず、GCSE(一般中等教育修了試験)も諦めなければならなかった。

たった一度だけ16歳の時にロンドンへミュージカル『ライオンキング』を観に行った以外は、15歳からの3年間をずっと病院で過ごしたアリスさん。症状の深刻さから医師は18歳になるまで命が持たないだろうとみていたが、6年前から次第に改善し始めたという。

アリスさんは、入院していた時に看護師から聞いていた糖尿病アラート犬を飼うことを考えた。そして出会ったのが、当時まだ仔犬だったホリーであった。

訓練されたホリーは、アリスさんの血糖値の微妙な変化をニオイでいち早く察し、アリスさんの母親を呼んだり血糖値を調整するキットを持って来てくれるのだという。

実はアリスさん、もともと動物があまり好きではなかったそうで、自分の命を守ってくれることになるホリーを信頼することから始めなければならなかった。しかしホリーがアリスさんにとってかけがえのない存在になるまで、さほど時間はかからなかったようだ。

「ホリーを飼って5年になりますが、その間一度も救急車を呼ぶことはありませんでした」とアリスさんは言う。これまでホリーは、実に5000回以上もアリスさんの発作を防ぎ、病気で塞ぎ込んでいたアリスさんの人生を変えた。そのおかげでアリスさんは一度はあきらめたGCSEを取得することもでき、このクリスマス前にちょうどコースを終えたところだという。

早期発見を重要とし、徹底的な治療と監視を怠ると命の危険に及ぶという1型糖尿病を患いながらの人生は、他人には計り知れない大変さもあることだろう。しかしアリスさんにはホリーがいる。これからもアリスさんがホリーに助けてもらいながら20代を精いっぱい謳歌することを願うばかりだ。

出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

1 2