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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】中国国際航空、機内誌に人種差別を思わせる警告文 「認識不足」との声も

あまり人種差別をしないという印象を持たれているアジアの人々。そうした言葉を口にしない品格があるとも言われてきた。そんななか「中国国際航空」が機内誌に差別を思わせる微妙な文章を掲載してしまった。

北京を本拠地とするナショナルフラッグ・キャリアの「中国国際航空(Air China)」。大変な数の中国の人々を海外に送り出し、その国際化に大きく寄与してきた。そんな彼らの機内誌『Wings of China』のロンドン特集記事に以下のような文章が添えられたことを英米の複数のメディアが怒りとともに伝え、「認識不足もはなはだしい」と波紋を広げている。

「ロンドンは現在、総じて安全な渡航先と言われています。ただしインド人、パキスタン人および黒人で構成される移民街に立ち入る際には十分ご注意ください。夜間に一人で外出しない、女性は誰かと一緒に行動するなどを心がけてください。」

ここ10年で英国生まれの白人の割合は50%以下となり、インド、パキスタンをはじめとする南アジアからの移民はもちろん、アフリカ系黒人の割合も上昇した。もはや“○○○人街”などと意識しなくとも街は非白人だらけである。さらに現在のロンドン市長は労働党のサディク・カーン氏。今年5月に初のイスラム教徒の市長が誕生していた。こうしたことも含めてロンドンの街を、観光を楽しめる中国人であってほしいものである。何しろ“フィッシュ・アンド・チップスかインド料理か”といわれるほど食の選択肢が少ないロンドンのグルメ事情。パキスタン人やインド人が営業するレストランには大変高い評価を得ているところも多いのだ。

有効期間内であれば何回でも入国可能という2年のビザを用意し、中国人観光客を大歓迎してくれている今のイギリス。昨年には前年比46%増という27万以上の観光客を迎えたそうだ。夜道の一人歩きは危険、自分の身とバッグは自分で守れというのはロンドンに限ったことではない。ヨーロッパのほかの大都市はどこもすべて同じである。

出典:http://www.cnbc.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)