ハリウッドで大活躍するきょうだいに愛され、トランスジェンダー女優として自らも活動を展開していたアレクシス・アークエット。しかしアレクシスがわずか47歳にして死去したことを、家族が発表。「苦痛なくスッと逝った」というアレクシスだが、彼女が患っていた病気につき「エイズだった」という証言が米『PEOPLE』に寄せられたという。
大ヒットドラマ『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』の主演女優パトリシア・アークエット、『フレンズ』女優コートニー・コックスの元夫で俳優のデヴィッド・アークエット、映画『グラン・ブルー』のロザンナ・アークエットなど著名なセレブを家族に持つアレクシス・アークエット。自身も映画『スリーサム』などに出演した経歴があるが、男性として生まれたアレクシスはトランスジェンダーであることを公表し、女優のみならずLGBT活動家としても知られていた。
そんなアレクシスが、今月11日に死去。家族や大切な人達に囲まれ苦痛のない最期を迎えたという彼女につき、複数の情報筋が「エイズの合併症で亡くなりました」と断言したという。なお家族は正式な死因を語っていないが、元恋人が一部メディアに「死去する何か月も前からエイズの症状が出て闘病していた」と明かしている。
現在、HIV陽性を明かした有名セレブには俳優チャーリー・シーンがいる。彼は“必ずいるであろうHIV陽性セレブ達”が病気を公表することを望んでおり、「偏見は確かに多い。でも俺はその状態をどうにか変えたい」「HIVに感染しているセレブ達が、もっと多く(名乗り出て)病気を公表してくれたら状況は変わると思う」と語っていた。一方で英国ではヘンリー王子がHIV検査を受ける様子を動画で公開。結果は陰性だったが、検査の重要性などをアピールした王子は高く評価され、検査を受ける人が激増したという。また元プロバスケットボール選手マジック・ジョンソンは1991年にHIV感染を公表していたが、現在も元気に暮らしている。
早期に病気を発見し適切な薬を服用することで、HIV陽性の人も長く生きられる時代だという。しかしアレクシスはまだ47歳。女優として、またLGBT活動家として活動を展開していた彼女の死は、あまりにも早く訪れてしまった。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)