幼児や未成年の子供を狙った性犯罪はあとを絶たない。社会の追及が厳しければ厳しいほどこうした犯罪者はその合間をかいくぐり、未成年と接触を図ろうとする。このほど、イギリスのケント州で38歳の男が11歳の少女と性行為目的で会おうとしていたところを、小児性愛者による犯罪を防ぐソーシャルチーム「The Hunted One」が突き止め、逮捕となったことが各英紙で報じられた。
逮捕されたのは、ノースフリート在住のマーク・マッケンナー容疑者(38)。彼はオンラインで知り合った11歳の少女(実在しない)に大量のメッセージや自身のヌード写真などを送りつけ、会う約束を取り付けた。
そして先月、ケント州ダートフォードにあるブルーウォーターショッピングセンターの屋外駐車場で少女を待っていたマッケンナー容疑者を「The Hunted One」が突撃したところ、あっさりと容疑を認めた。
実際にはその少女は存在しなかったわけだが、そうとは知らなかったマッケンナー容疑者は約1か月にわたって少女と卑猥なやりとりをしていたこと、その日の朝にコンドームを購入したことなどを告白した。その様子も「The Hunted One」チームに録画されていたために決定的な証拠となった。
ちなみにマッケンナー容疑者には婚約者がおり、その女性がヘンパーティー(独身最後の女性のみの婚前パーティー)で留守という時を狙っての犯行だった。同容疑者には「未成年への性犯罪」などにより有罪が科せられ、実刑は免れないとみられている。
「The Hunted One」チームメンバーは「インターネットにはびこる未成年犯罪を追及して社会に晒し、子供たちの親に注意喚起を促すことに献身的な秘密組織」と自らを語っている。
このチームによって隠れた性犯罪者が露見され、各ソーシャルメディアに写真が掲載されることは、子供たちを危険から守る砦のようなものになっている。しかし、こうした性犯罪者はまだまだ闇に存在するということを憂慮せずにはいられない。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)