不適切な理由で救急車の要請を依頼する人はあとを絶たない。日本でも高齢者が通院のためにタクシー代わりに救急車を呼ぶといったケースが問題になったが、イギリスも例外ではない。酔っ払った時のタクシー代わりや、お金がなくて家に帰りたい時、そして帰る場所さえない時に逮捕されたいという目的で緊急コールする人がいるようだ。そんな通報があるたびにオペレータースタッフは呆れているが、今回はあまりにも図々しい依頼をした母親からの通報を受けたことが英紙『Metro』で明らかになった。
これまでに約9万件の不適切な通報があったという英ノーフォーク警察。その中でもオペレーターのリアノン・オーヴァートンさんを驚かせたのが、「ベビーシッターをして」というものだった。
旅行に行くという時に限って、子供が熱を出したりぐずったりして予定通りに行かないことがある。だからといって子供を置いてまで出かけることはないだろう。ところがある夫婦は違った。
その夫婦は「子供の1人がぐずって旅行にいきたくないと言っている。私たちが留守にする間、息子の面倒をみてくれないか」と緊急通報したのだ。
とんでもない依頼をされたオーヴァートンさんは当然のごとく断った。すると母親は逆切れし「じゃあ、私たちにどうしろっていうの」と言う始末。オーヴァートンさんは1年間オペレーターとして勤務しており、これまでにも個人的に電話番号を聞かれて会えないかと誘われる電話を受けたこともあるそうだが、今回ほどクレイジーな電話はなかったのではないかと話す。
数日前には、ウォリックシャーのストラトフォード=アポン=エイヴォンで32歳の女性が「買い物途中で足が痛くなって歩けない」と救急車の要請をしていたことも『Metro』で報じられていた。なおオペレーターは「救急車は、単に足が痛くて歩けないという理由で家まで送るためのものではない」と、この女性の要請を断っている。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)