“体”が反省しないから再犯を繰り返すとも言われている性犯罪者。それゆえ長期にわたる監視態勢は必ず必要である。しかし米テネシー州で非常に忌まわしい事件が起きた。「性犯罪者は法の力で去勢させるべきだ」「一生塀の中にいるべきだ」といった意見がまた勢いを増しそうな気配である。
テネシー州のチャタヌーガ市で3日深夜、ウィリー・ジェームズ・ブラッドリーという55歳の男がギレスピーロードの空き家で女性を強姦したとして誘拐および性的暴行容疑で逮捕された。そこで発覚したのは、2015年に懲役5年の実刑判決を受けながらも、服役を半分も終えぬうちに保護観察処分となっていたことだった。
このたび作成された宣誓供述書によれば、被害に遭った女性は「背中に武器らしき何かを押し当てられ、無理やりその空き家に連れ込まれた。深夜11時から翌朝8時まで幾度もオーラルセックスを強要された。拒んだり逃げようとしたらナイフで刺すと脅された」と話したもよう。その内容はこれまでウィリーの性犯罪被害にあった女性の状況と似ているという。
1995年には第一級殺人罪に問われたほどの暴行の前科もあるウィリーだが、深刻な強姦事件を起こすようになったのは1999年。6年服役し、性犯罪者として登録されたにもかかわらず2007年には違反行為を犯し、2009年には加重暴行罪にて懲役4年の実刑判決を言い渡されていた。そして2014年になると空き家に女性を連れ込んでの性的暴行事件を繰り返すようになったウィリー。足首に「GPS追跡装置」を装着していても、なおも同じ性犯罪を繰り返していることがわかる。
地元メディアの『wdef.com』が伝えているところによれば、性犯罪の常習者としての自覚も反省もないウィリー被告に設定された保釈保証金は110万ドル。日本円にして1億円を超す大変な額だが、犠牲者の心情を思えばなぜ最初からもっと高額の保釈保証金を設定しておかなかったのかと市民の怒りは大きい。ウィリーは今月23日の出廷が予定されているという。
出典:http://www.wdef.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)