イタリア・ミラノ近郊の空港で5日、パリを飛び立った貨物機が着陸後の滑走路をオーバーランしたことを欧米の多数のメディアが報じた。フェンスを突き破り、隣を走る高速道路をふさいでやって停止した機体の姿に衝撃が走っている。

事故があったのは、格安航空会社の旅客機や貨物機が多数乗り入れているイタリアの「ベルガモ・オーリオ・アル・セーリオ空港」。事故を起こしたのは国際航空貨物便で知られるドイツの国際輸送物流会社「DHL」のボーイング737-400型貨物機で、パリの「シャルル・ド・ゴール空港」から飛んできた。パイロットに怪我はないという。

機体は大型クレーンが撤去にあたり、事故の影響により同空港は2時間半にわたり閉鎖された。離陸予定の15便がキャンセルを余儀なくされたほか、着陸を予定していた便の一部はミラノ・マルペンサ空港への着陸となった。午前4時の事故であったせいか幸いにも高速道路での事故や負傷者の報告はないが、滑走路の先には空港の大駐車場があったことからあわやの大参事となる可能性もあったという。

同空港はミラノの東45kmほどに位置することからLCCで乗り入れる客が年間1000万人以上も利用し、その数はイタリアで昨年度第3位を記録したほどである。事故原因についての調査結果が待たれている。

出典：http://www.ndtv.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）