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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】重度の自閉症を患う6歳少年 バスごと車庫に5時間放置される(英)

自閉症を患う子供を持つ親にとって、子供が学校に行っている間の心配はいかほどのものであろう。特に重度の自閉症の子供ほどその言動から目が離せず、親の心中は察するに余りある。このほど、そんな親心を引き裂くような出来事がイギリスで起こったと英紙『Metro』が報じた。

英デヴォン州トーベイ在住のブランドン・プレスリー君(6歳)は重度の自閉症を患っている。知的障がい以外に判断能力にも欠け、6歳ながら言葉をあまり発することができない。そんなブランドン君は地元の養護学校に通っており<、市役所が斡旋しているミニバス会社が毎日送迎をしている。

ところがこの日、運転手はブランドン君がバスから降りたことを確認しないまま車庫へ移動。シートベルトをしたままのブランドン君は、暗い車庫の中で5時間過ごすことになってしまった。

バスの運転手が5時間後に戻ってくると、座席で震えているブランドン君がいたという。水も飲まず何も口にしなかったブランドン君は、おむつをしていたためにトイレは問題なかったようだが、脱水症状を心配した両親はすぐにブランドン君を病院へ連れて行った。

不幸中の幸いで脱水症状は起こしてはいなかったものの、悲しみと怒りを覚えた両親は、運転手の無責任な行為を学校側に訴えた。ところが学校側は運転手をクビにはせずにそのまま起用。バス会社も後日「今後のブランドン君の送迎はどうするのか?」と聞いてきただけで、謝罪の言葉ひとつなかったという。

「息子は私たちとは違う世界に生きている」とブランドン君の父、アントニーさん(36歳)は語る。重度の自閉症のために何が起こったかの判断がつきにくく、言葉も発することができず、5時間も暗い車庫の中で過ごさなければならなかった繊細なブランドン君のストレスは相当なものであっただろうと想像がつく。

「特別なケアが必要な子供の乗降時には、特に運転手が責任を持って人数確認をすべきだ」と憤るアントニーさん。この一件が各英紙で報じられると、バスの運転手と学校側への批判が相次いだ。

この出来事があって以来、1週間は車にも乗りたがらなかったというブランドン君だが、現在はバスや車への恐怖心は消えたようでバスにも乗るようになったそうだ。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)