毎年8月26日の“女性平等の日”の一番近い日曜日に、「女性は公共の場でブラをはずす権利がある」「男女は平等である」と主張しながらトップレスの女性がパレードをする「ゴートップレス・パレード」。今年は28日が「インターナショナル・ゴートップレス・デイ(International GoTopless Day)」とされ、米ニューヨーク、ロサンゼルスをはじめとした全米数か所で多くのトップレスの女性らが街中をパレードした。
“女性平等の日”は、1920年にアメリカで女性参政権が認められたことを記念して、1971年に制定された記念日である。これにあわせて開催させる「ゴートップレス・パレード」は今年で9回目。ニューヨーク、ロサンゼルス、ニューハンプシャー、デンバーなど全米各地で28日にトップレスの女性らがパレードし、“男性と平等の権利”を訴えた。
女性の権利を主張する団体『ゴー・トップレス』の局長を努めるナディン・グレイさん(Nadine Gray)は「このイベントを通して、“女性がトップレスで歩くことは恥ずかしいことではない”とわかってもらいたいのです。女性がトップレスで歩いていても驚かれないような社会を目指しています」と述べ、こう続けた。
「20世紀に女性が選挙権を求めたと同じように、21世紀の女性はトップレスの権利を強く求めていく必要があると思っています。いやらしいという人がいるかもしれませんが、官能的にアピールすることは決して法律違反ではないはずです。」
しかしアメリカでは、トップレスが違法にあたるかどうかは州によって異なるようだ。
ニューハンプシャーでのイベントのまとめ役、キア・シンクレアさん(Kia Sinclair)は「注目を集めたいからとか、抗議のデモをしているとか、そういう問題ではないのです。私たちは女性のトップレスが普通であるということをわかってもらいたいのです。決しておおごとではないはずです」と語っている。
パレードの参加者の中には「私の身体に罪はない」「男性と同等のトップレスの権利」などと書かれたプラカードを掲げる女性や、女性が脱ぎ捨てたブラをつけて歩く男性もいてバラエティーに富んでいたようだ。ちなみに、ロサンゼルスでのパレード参加者は、男女あわせて50人程。決して大規模ではなかったものの、このイベントが人々に強烈なインパクトを与えたのは確かである。
一方で、沿道で写真を撮る見学者とトップレスの女性との間でいざこざが生じ、警察が介入する事態になったり、クリスチャン団体がわいせつ行為だと叫びながら抗議するなどの場面も見られた。女性のトップレスの権利が参政権同様に認められるようになるには、まだまだ乗り越えなければいけない壁がたくさんあるようだ。
出典:http://www.nydailynews.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)