豪ブリスベンのある家庭でペットとして飼われている1頭の犬は、毎日同じ配達員によって届けられる郵便物を今か今かと心待ちにしている。一方で郵便物を届ける配達員も、この犬に会えるのが楽しみでならないという。家にやってくる郵便配達員を“侵入者”だと威嚇しひたすら吠える犬も多い中、1頭の犬と郵便配達員の心温まる交流が話題になっている。
ブリスベンで郵便配達員として働いているマーティン・スチューダー(Martin Studer)さんは大の犬好きだ。時間があると自身のFacebookに配達途中で出会った犬の写真を投稿している。クリスマスの日にはサンタクロースに扮し、彼を待つ犬たちにテニスボールや犬用のおやつを配って歩いたこともあるという。テニスボールのひとつひとつに「ワンちゃんたちへ。配達員より」とのメッセージを添える気配りも忘れない。
「この仕事のハイライトは、毎日たくさんのワンちゃんに会えること。もちろん知ってる顔があればハグするよ」と微笑むスチューダーさんだが、特別に思いを寄せる1頭の犬がいるそうだ。
「“ピッパ”って言ってね。彼女とは強い絆で結ばれているんだ。ベストフレンドさ。」
「ピッパは手紙を受け取るのを楽しみにしてるんだ。でも、ピッパが待つお宅に郵便物が毎日届くとは限らないだろう。何も渡すものがないとピッパが悲しむのは目に見えている。そんな時はピッパ用のラブレターを特別に用意するんだ。」
スチューダーさんのFacebookではピッパへのお手紙(Mail for Pippa)」と書かれた郵便物の配達通知書と、それを嬉しそうにくわえるピッパの姿が公開されている。
「“犬は配達員の敵”なんてイメージを持っている人が多いと思うけど、配達員だからこそワンちゃんたちとはベストフレンドになれるんだ。」
そう語るスチューダーさんの表情はどこまでも明るい。そして手紙をくわえるピッパの目は「スチューダーさん、大好きだよ。今日も手紙をありがとう」と訴えているかのようだ。
出典:https://www.facebook.com/martin.studer
(TechinsightJapan編集部 A.C.)