コンビニエンスストアなどに突然押し入り、店員に銃口を向けて金を要求する強盗事件が頻発するアメリカだが、スーパーマーケットも連日のように万引きの被害に遭っていると言われている。大手チェーンの「ウォルマート」も例外ではない中、フロリダ州のある店舗ではこんな事件が起きていた。
フロリダ州ポーク郡のレイクランドにある「ウォルマート/ノースロード店」で今年2月7日、日本円にして約4万円相当のDVDを万引きをしようとした犯人に対し、従業員による捕り物劇が繰り広げられた。犯人は64歳のケネス・ウィシャムという男で、それを全力で追ったのは女性1名を含む3名の従業員であった。しかし彼らの猛攻撃を受けるうちにケネスの呼吸は停止。救急搬送先の病院で死亡した。
被疑者死亡のまま書類送検となるかのように思われたこの事件。しかしその後に行われた司法解剖でケネスの15本の肋骨が折れていることが確認され、それが彼の肺や気管にダメージを与えたと検視担当者は判断した。事件直後に店はこの3名に停職処分を言い渡していたが、ケネスが倒れ込んだところで馬乗りになり、執拗な攻撃を繰り広げるなど行き過ぎた暴力行為が疑われるとして検察は従業員3名の起訴を決めたという。
タンパの『Fox 13 News』が伝えているところによれば、この事件で身柄を拘束されているのは店長補佐のネイサン・ヒギンズ(35)、顧客サービス部責任者のクルセリス・ヌネス(23)、および監視員のルアンドル・トゥーコ(58)の3名。捜査担当者による宣誓供述書では「もう離してくれ。息ができない」と訴えるケネスに対し、ヌネスが執拗に鉄拳を振り下ろしていたとの目撃証言を得たとしている。
出典:http://www.foxnews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)