中国の「愛人文化」が大変な盛り上がりを見せている近年。最近では、町のどこかで悲鳴にも似た女性同士の金切り声があがるとすれば、それは正妻とその仲間による愛人への奇襲攻撃ということなのかもしれない。このほど河南省で…。
事件は12日午後、河南省鄭州市の「金水路民航路」というバスターミナルで起きた。若くて美しい愛人に嫉妬し、同年代の仲間を1人引き連れて彼女を襲ったのは正妻。恐ろしい彼女たちの形相と手にしたハサミに、通行人の中に若い愛人を助ける勇気を見せる者はいない。その様子は『微博(ウェイボー/weibo)』に写真で紹介され、瞬く間に話題は広まっていったと中国のメディア『網易新聞(news.163.com)』が報じている。
罵倒しながら愛人を殴る蹴るの暴行を加える中年の女たち。「大衆の面前で死ぬほど恥ずかしい思いをさせてやる」として、その若い愛人女性の赤いシャツをビリビリと引き裂いた。それでもまだ怒りが収まらないのか、1人の女がハサミを取り出すと、もう片方が愛人の髪をぎゅっと握る。ジョキジョキという非情な音とともに、愛人の黒い髪の毛は塊となって地面に落ちていった。
「そもそも浮気する夫が悪いのに、なぜオバサンたちは怒りの矛先を愛人に向けるのか」と若いネットユーザーらが正妻を非難する一方で、ある程度の年齢になった女性たちは「若くてきれいな女の子というのは無条件でうらやましい。オバサンたちの嫉妬心は非常に複雑なもので、夫に対する怒りばかりではない」と正妻の心境は理解できるという者も少なくないようだ。
先日は安徽省亳州市(はくしゅうし)の中心街で、正妻を含む3人の中年女性が若い愛人女性を罵倒し、半裸にさせて暴行を加えた。こちらでも約20人の傍観者があったが、女の子を助けるものはおらず見守るだけであったという。怒りと嫉妬を爆発させる中年女性ほど怖いものはない。抵抗すれば顔に傷を負うケースもあるだろう。愛人生活を夢見る若い女の子たちが増えている中国だが、バレた時の代償はあまりにも大きいようだ。
出典:http://www.weibo.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)