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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】オープンカフェが狙われやすい!? クアラルンプール近郊でもテロで負傷者

トルコ・イスタンブールの国際空港、バングラデシュのレストランとここにきて「イスラム国」系武装勢力によるものとみられるテロ事件が増えている。その大きな報道の陰で、死者こそ出ていないものの東南アジアでも小規模の爆弾テロ事件が多発していたもようだ。

今年5月下旬、過激派組織「イスラム国(以下IS)」が世界に散らばっている分子に対して「ラマダン(断食月:2016年は6月6日頃から7月5日頃)の間に欧米諸国でテロ事件を起こそう」とインターネットを通じて呼びかけ、ターゲットとされてきた世界各都市が緊張を高めていた。

そんな中、トルコ・イスタンブールのアタテュルク国際空港で先月28日に大規模な爆弾テロ事件が発生し、44名もの死者を出した。実行犯はシリアのラッカから入ったロシアとウズベキスタン、キルギス人と判明。IS幹部が直接指示を下したと指摘されている中で、彼らがイスラム教徒の色をまるで感じさせない一般人ツーリスト風の外見であったことに、もはやテロの“5W1H”は予測不可能という悲観的な声も多い。

そして今月1日、バングラデシュの首都ダッカのガルシャン地区にあるレストラン「ホリー・アーティサン・ベーカリー(Holey Artisan Bakery)」でISの武装集団による襲撃事件が発生。警察官が死亡し、客など20名余りが人質となってしまった。実は同じようなスタイルのレストランが舞台となった爆弾テロが、先月28日にマレーシアでも発生していた。

当局の発表を在マレーシア日本大使館が緊急として伝えたところによれば、現場はクアラルンプール郊外プチョン地区のショッピングモール1階にあるオープンカフェ。何者かが放り込んだ手榴弾が爆発して8名が負傷したという。幸いにも死者が出なかったため世界に大きく報道されるには至っていないが、その後にISとの関連が指摘されるマレーシア国籍の人物がインターネットで事件への関与をほのめかしたたため、当局はさらに警戒態勢を厳重なものにするとしている。

なお、マレーシアとは国境を挟んですぐというタイ深南部でも物騒な事件が多発しているもよう。ナラーティワート県のスンガイコロクという市では先月26日朝、路上の盗難車とみられるピックアップトラックに仕掛けられた爆弾が爆発。そのほかイスラム教指導者の銃殺事件、銀行ATMに仕掛けられた爆弾が爆発など、複数の死傷者が出たという。タイ深南部ではこうしたテロ活動が散発的にみられ、これまでで数千人の市民が犠牲となっている。パッターニー、ヤラー、ナラーティワート三県の治安は悪く、元はイスラム教徒の小王国があったことから分離独立を狙うマレー系イスラム教徒の反タイ政府意識はかなり強い。

ISの活動が一気に活発化するとされる「ラマダン」は、あと数日で終了する。しかしその後も、少しでも危険とみなされたことがある土地の観光地、大規模商業施設、飲食店、宗教施設、空港、駅といったなど人が多数集まる場所へお出かけの際は警戒心を忘れず、現地の危険情報などの収集を怠らないよう努めていただきたい。

出典:http://www.scoopnest.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)