南アフリカでは路上で雑誌やフルーツ、時には土産物を売っている光景を見かける。また「仕事をください」と記したボードを持って求職する人もいる。東ケープ州クイーンズタウンに住む女性が、腎臓ドナーを募るボードを持った写真をTwitterに投稿した。

女性はアンディスワ・ブサクウェさん（33）。ボードには「助けてください。私は腎臓ドナーを必要としています。9年間透析中」と書かれてある。Twitterに投稿された日は彼女の誕生日でもあり、「プレゼントに欲しいのは腎臓」とも記している。

ブサクウェさんが体に異変を感じたのは2006年、娘を出産後足がむくんできたことからだった。しかし2年後には頭痛や背中の痛みが襲い、体調不良が激しくなったので病院へ行ったところ、すでに腎不全のステージ5という深刻な診断結果が判明した。

すぐにブサクウェさんは透析を開始、1回につき4時間かかる透析を週3回することとなった。だが9年も透析を続けていると使用できる血管が減少する。現在、透析に使える血管は1本しかなく、腎臓移植提供者を待ち続けて9年も経ってしまった。進退窮まったブサクウェさんはツイッターで呼びかけた。

「黒人は一般的に臓器提供をしない人が多いから、同じ病院でただ腎臓移植提供者を待っているだけの人たちのためにもTwitterで広く呼びかけたかった」とブサクウェさんは語る。

臓器提供財団によると現在、南アフリカでは子供、成人あわせて4300名が臓器移植を待つ状態にあるという。

出典：http://www.timeslive.co.za
（TechinsightJapan編集部 FLYNN）