アメリカ・テキサス州で我が子を車に置き去りにしてしまった33歳の父親。気づいた時には、すでに意識がなかった娘を救おうとしたものの…。『wfaa.com』など複数のメディアが伝えている。

今月21日の朝9時頃、テキサス州コリン郡メリッサに住むマイケル・セットフォード（Michael Thedford）は、いつもと同じように子どもたちを車でデイケアセンターに連れて行った。3歳と5歳の子どもを施設に預け自宅に戻ると、マイケルは昼寝をし目覚めた時には午後1時をまわっていた。帰宅してから4時間が経っていたが、そこで初めて生後6か月の娘ファーン（Fern）ちゃんを車内に置き去りにしたことに気づく。この日ファーンちゃんは具合が悪く熱があったため、デイケアセンターに預けず車に乗せたままだったという。

当日の正午の気温は32度。パニックになったマイケルは何の反応も示さないファーンちゃんを自宅に連れて帰り、冷蔵庫に入れてその身体を冷やした。ドアは開けたままだったという。

その後妻に連絡をとり、911に電話をしたマイケルだが「どれほどの時間、冷蔵庫に入れていたのか自分でもわからない。冷蔵庫に入れれば生き返るかも知れないと思った。娘には心肺蘇生も試みた」と供述しており、警察が駆けつけた時にはファーンちゃんはキッチンで死亡していた。

マイケルは殺人罪で現行犯逮捕されたが、2万ドル（約200万円）の保釈保証金を支払ったため現在は釈放されている。マイケルの父でありファーンちゃんの祖父でもあるスタンさんは「悲惨な事故としか言いようがありません。こんなことは2度と起こってほしくありません。悲しみを乗り越えるために、私たち家族には時間が必要です」と涙に暮れている。

マイケルはダラス出身で、昨年はセリーナ高校（Celina High School）で物理と科学の基礎を教えていた。現在は高校教師として新しい就職口を探していたところだったという。マイケルをよく知る人は「とても頭がきれて、子煩悩な父親でした。彼の気持ちと思うとやりきれません」と語っている。

出典：http://www.wfaa.com
（TechinsightJapan編集部　A.C.）