ほんの少しの間であっても、乳幼児を置いたままその場を離れると“チャイルドネグレクト”として通報されることがある米国。特に、炎天下の車内に放置することはもってのほかである。それを厳しく取り締まってきた警察官のひとりが、なんと自身の息子をそうした状況下で死なせてしまった。ニューヨークで起きた悲劇を『nydailynews.com』が報じている。
ニューヨーク州オナイダ郡のローム市で6日、自宅前に停められた車の中に放置されていた乳児が死亡する事件が起きた。亡くなったのはウェスタン地区に暮らすマーク・ファンファリオさんの生後4か月になる息子マイケル君。マークさんはローム警察に10年間勤務する警察官で、マイケル君が乗った状態で停車させたのは自身だと認めている。
オナイダ郡保安官事務所はNBC系メディアの『WKTV』に、マークさんがどれほど長くマイケル君を車に放置したのかは明かさず「その死を熱中症と決めつけるのは尚早です」と述べ、立件に関しては慎重な姿勢をみせた。現在その事情聴取に応じているマークさんについて、職場では有給での休職扱いになっているという。
しかし同メディアは6日の気温は華氏80度(摂氏26.7度)前後であったと伝えており、状況次第で車内の気温が50度以上に上昇した可能性は十分にあったようだ。アメリカでは毎年平均37名の乳幼児が車内で熱中症により死亡しているという。
出典:http://www.nydailynews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)