華やかなイメージが強い客室業務員。しかし、サービスを提供する接客だけでなく、乗客の安全を守る保安要員としての役割を果たすことも大切な任務のひとつである。『dailymail.co.uk』が軍事訓練を受ける客室業務員の様子を報じている。
「旅行客ブラックリスト」なるものが存在し、マナー違反があとを絶たない中国の旅行客。快適で安全な空の旅を提供するために、客室業務員の保安訓練は欠かせないもののひとつだ。また最近頻繁に報告されている乗客の暴力にいかに対応するかも大きな課題となっている。
中国徳陽市の中国民用航空飛行学院(Chengdu Civil Aviation Academy)では、客室業務員の卵たちが軍事訓練に参加している。カモフラージュの軍服を身につけ髪を纏め上げた20名ほどがグループとなり、泥水の中を匍匐(ほふく)前進するなどの厳しい戦術訓練を受ける。重い丸太を担いで走ったり、テロに備えて武術を習得するなど、その内容は通常の軍人が受ける訓練に匹敵する。ジャンプ力やスピード、戦術を試すテストもあり、どの顔も真剣そのものだ。
訓練を終了し試験にパスした訓練生は、客室業務員の肩書きの他に航空保安員としての役割が与えられ、3万フィートの空の上での緊急事態に備えるという。
出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)