美人な客室乗務員がビキニ姿で乗務するかのようなCMを制作した、ベトナムのある格安航空会社。しかし飛行機の利用客には子供連れや女性もおり、倫理的にもこのアピール方法はどうやら大失敗。世間の批判が集中してオンエアは却下となったようだ。

ベトナムのノイバイ国際空港をハブとして、2007年に設立された格安航空会社の「ベトジェットエア（VietJet Air）」。このほど、その飛行機にビキニ姿でCAが乗務するという設定のプロモーションCMが完成し、先週Facebookにて明らかにされた。

この写真は英メディア『dailymail.co.uk』が伝えたそのCM動画のスクリーンショット。撮影に協力した乗客からは大変な歓声があがったようだが、画面でそれを見る人々からはまた異なる意見が出るもの。万が一の際に保安要員として力を発揮すべきCAが、このような姿で乗務するのはいかがなものかと世間はまったくこれを評価しなかった。またこのCMに起用されたのが有名なグラビアモデルで、彼女たちが機内で妙に男性客に媚びを売るその雰囲気も反感を買ったもようだ。

そうした批判が相次いだためか、ベトジェットエア側は「公式なプロモーションに使用されるものではない」と発表。様々なものを撮影している中の一つに過ぎないことを強調し、Facebookからはセクシーな動画や画像が削除されてしまった。もっともこのエアラインは2012年、ホーチミン～ニャチャン線の就航を記念し、CAがビキニ姿となり機内でフラダンスを踊ってベトナム民間航空局から約10万円の罰金を命じられている。また昨年5月、シンガポール就航記念のフライトにおいてもCAがビキニ姿で乗務し、まったく懲りていないと話題になっていた。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）