中国のある動物公園でこのほど、見学中の男性がセイウチにプールに引きずり込まれて溺死した。2ショットを撮るために近づき過ぎていたことを『北京電視台』ほかが伝えている。
Jia Lijunさんという男性の見学者が命を落としてしまったのは、中国・山東省の威海市栄成にある「西霞口野生動物園」。Jiaさんは大きなプールで飼育されているセイウチに思い切り近寄って自撮りのツーショットを試みたが、そこでセイウチに背中側を掴まれプールの中に引きずり込まれた。
異変に気付いたDuanさんという飼育員が竹の棒を用いてJiaさんからセイウチを離そうとしたが、うまく行かないため自身もプールに飛び込んだ。そこでやっとJiaさんを解放したセイウチであったが、Jiaさんはすでに息絶えており、セイウチはDuanさんをも水中に沈め、約1.3トンもの体重でその上に数分間にわたり覆いかぶさったもよう。残念ながら2人とも帰らぬ人となってしまった。
なお、Jiaさんは動物園にはひとりでやってきた。動物たちとの出会いを大変楽しみにしていたといい、数々のツーショット写真を撮影してはWuさんという友人にデータを送っていたこともわかっている。この事故につき、園は遺族側に約1500万円の損害賠償金を支払ったという。
出典:http://www.deccanchronicle.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)