海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】黒人少年を射殺した銃がオークションに(米)

フロリダ州で2012年2月、買い物の帰りであったトレイボン・マーティン君という17歳の黒人少年が、ヒスパニック系自警団員のジョージ・ジマーマン(当時28歳)に怪しまれ、丸腰でありながら射殺されてしまった事件。2013年7月にジマーマン被告には無罪判決が言い渡されていたが、彼は事件後ずっと夢見が悪かったとのちに語っている。なんと事件に使用された拳銃をオークションに出品し、物議を醸している。

近年のアメリカでも、銃で安易に人の命を奪う非常に典型的な例といわれた「トレイボン・マーティン射殺事件」。人々は抗議活動を行い、黒人の少年が雨模様だからとパーカーのフードをかぶって外出したら、それだけで怪しまれるのかと強い憤りを示すとともに、自警団員にそこまでの権限を許すべきではないと裁判での厳罰を求めた。しかし、ジマーマン被告には2013年7月に無罪判決が言い渡された。そのため彼は今なお市民から白い目を向けられる日々を過ごしている。

そんな中、トレイボン君の胸を撃ったジマーマンの拳銃“ケル・テック PF-9”が、なんと銃関連サイト「UnitedGunGroup.com」にて競売にかけられることになったと『Sky News』が伝えている。銃は最近になって警察から返却されたといい、「早く忌まわしい過去から脱却したい。私はアメリカン。自分の所有物をどうしようと私の勝手でしょう」と本音を漏らしたジマーマン。示された最低値は強気の5,000ドルであった。

忌まわしいイメージしかないその拳銃に、誰が何の付加価値を見出してそのような高値で欲しがるであろうか。無念の死を遂げたトレイボン君を偲び、銃による暴力社会を撲滅する目的で設立された「トレイボン・マーティン財団(The Trayvon Martin Foundation)」がこの件にただならぬ怒りを募らせていることは想像に難くない。

出典:http://news.sky.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)