右手の指はスマホのシャッターボタンに、左手は拳銃を自身の頭に向け、指はそのトリガーに。あとはディスプレイに映った自分の顔をよく確かめたら“カシャッ!”のはずであった。しかしこの少年の場合は、耳をつんざく“パーン”という音が四方に散ってしまった。このほどインドで…。
拳銃とともに自撮りするはずが拳銃による自殺となってしまったのは、インド・パンジャーブ州パタンコートに暮らしていたラマンディープ・シン君(15)。警察のマノージ・クマール副署長が発表したところによれば、先月29日夕方、父親が仕事に出かけるとラマンディープ君は父親の所有する32口径のピストルを取り出し、銃口を頭に突き付けるポーズでの自撮りを試みるも誤って自身の頭部を撃ってしまったという。
パーンという発砲の音に驚いた姉が変わり果てたラマンディープ君の姿に気づいて通報し、すぐに病院に搬送されて手術が行われたが頭部の損傷は激しく、ラマンディープ君は今月1日午後に死亡が確認された。拳銃に弾が入っていると思わずにトリガーを引いたか、あるいはシャッターの指とトリガーの指を混同して動かしてしまったかであるが、いずれにせよ安全装置が外れていたことが悔やまれるという。
世界各地で自撮り行為を原因とする死傷事故が多発しているが、事故件数が大変な右肩上がりとなっているのがインド。なんと世界ワースト1の事故発生率であることが今年になって報じられていた。足元が危険な場所での自撮り行為には警察が介入する、転落事故など恐怖の実態を示すパンフレットを作成して警鐘を鳴らすなど、世界各地で新しい試みが始まっているもようだ。
出典:http://edition.cnn.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)