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writer : maki

【エンタがビタミン♪】高木美保 蜷川幸雄さんの“灰皿投げ”当たっていた

演出家の蜷川幸雄さんが5月12日、80歳で人生の幕を閉じた。蜷川さんは舞台稽古で役者にアルミ製の灰皿を投げつけるスパルタ指導で知られたが、『徹子の部屋』に出演した際に「当たらないように投げている」と自信を見せていた。しかしその灰皿が当たったという証言があった。

13日放送の『バイキング』(フジテレビ系)で蜷川幸雄さんを偲ぶなか、高木美保がデビュー作品で蜷川さんと共演した時のことを振り返った。1984年12月15日に公開された映画『Wの悲劇』で薬師丸ひろ子演じる主人公・三田静香のライバル・菊地かおり役に起用されたのが高木美保だった。蜷川幸雄さんは劇団の演出家・安部幸雄役として出演しており、芝居に対して熱い性格で怒ると台本を役者に投げつける役柄を高木は「ほぼカメオ出演だった」という。

まだデビュー時で「若い小娘」だった高木が舞台上にいると、蜷川さんが演技でなく“蜷川幸雄”として「お嬢ちゃんは大きな声を出して一生懸命に頑張ればいいから!」と叫んだ。彼女は内心「バカにされた」と思い悔しさから芝居に熱が入った。当時から蜷川さんは“灰皿投げ”で知られるが、高木は「本当に当たった」と証言している。当たった時はさすがに「くそっ!」と腹が立ったが何も言えなかった。ところが、後で蜷川さんがやって来て「ごめんね、ホントに当てちゃって」と謝ってくれたのだ。その時、高木は彼がいつも当てないように投げているのだと気付いた。

スタジオで彼女の話を聞いたMCの坂上忍は「灰皿を当てないと自信満々だったのにね」と貴重なエピソードに唸っていた。蜷川幸雄さんは「厳しさと甘いくらいの優しさで人を育てる方だった」という高木美保。電話で訃報を聞いた時は「1つの蜷川演出という時代が、ああ、終わったのかな」と思ったそうだ。

出典:https://www.instagram.com/ninagawamika
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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