電車内で乗客らを襲った強盗に果敢にも立ち向かった男性が、激しい暴行にあった末、車外に放り出されるという事件が起きた。男性は脊椎を損傷し、一生歩くことのできない体になってしまった。
5月2日、ダリン・オーガストさん(27)は家のない子供に教育を行うため、いつものように電車で通勤していた。オーガストさんの車両には妊婦を含む5人が乗っていたが、そこに9人の男らがやってくると1人ずつ脅しては金品を強奪していった。正義感の強いオーガストさんは妊婦を守るためにも強盗らと話をしようとしたが、相手にバールで殴られ、さらにナイフで頭部を刺されてしまう。オーガストさんは数分間失神、意識が戻ると同時に走っている電車から蹴り落とされた。彼は車両から放り出された勢いで木にぶつかり、脊椎を損傷した。
オーガストさんは最後の力を振り絞り、救急車と警察に連絡すると意識を失った。3時間後、発見されたオーガストさんは病院へと搬送。肺を損傷するなど重傷であったが、脳へのダメージはなかった。しかし、脊椎を損傷したため一生歩くことができない体になってしまった。
まさしく“英雄”と呼べる彼の行動には世界中が共感。治療のために必要なお金に使ってほしいと国内外から善意の寄付が寄せられ、4日目にして当初の目標額5万ランド(約36万円)をはるかに上回るおよそ35万7000ランド(約260万円)が集まっている。
警察はすでに捜査を開始しているが、いまだに犯人は捕まっていない。
出典:http://www.news24.com
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)