コットンTシャツに代わる機能的なウェアとして人気の米スポーツブランド「Under Armour(アンダーアーマー)」。このたび中国で「Under Armour」ならぬ「Uncle Martian(アンクル・マーシャン)」というスポーツ用品専門ブランドが立ち上がった。『washingtonpost.com』など複数のメディアが伝えている。
体にフィットする軽やかな肌触りが特徴の「Under Armour」は設立から20年を迎え、全米だけでなく中国でも人気だ。しかし今週、中国で立ち上がったスポーツブランド「Uncle Martian」が、この「Under Armour」のパクリだとして、中国のSNS・ウェイボーが大炎上しているもよう。
Underの頭文字「U」とArmourの頭文字「A」を組み合わせた「Under Armour」の赤と白のお馴染みのロゴは、「ユニフォームの下(Under)に着用するアスリートが戦うための鎧(よろい=Armour)」という意味が込められているというが、その斬新なロゴまでもがそっくりの「Uncle Martian」。親会社は中国・福建省泉州市にある「Tingfei Long Sporting Goods」という25年の歴史を持つ運動靴製造会社で、ゼネラルマネージャーのHuang Canlong氏はこのブランドの設立にあたり「“快適・優秀・革新”をモットーとし、今までにない新しい高品質のブランドを作り上げていきたい」と抱負を述べている。
ここまでされると「Under Armour」も黙ってはいられないようで、「Uncle Martian」を訴える構えをみせている。中国ではこれまでにも偽iPhoneやなんちゃってスフィンクス、ハリー・ポッターの本など様々な分野でのパクリが問題となっているが、次々と現れる新手のパクリに対して中国の消費者の反応も気になるところである。ちなみに「Uncle Martian」のウェイボーのサイトにはすでに100人を超えるフォロワーが存在するようだ。
出典:http://www.nytimes.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)