「そんなに聞き分けがないとXXXに捨てちゃうよ!」 子供があまりにもヤンチャで言うことを聞かないと、困り果てた親の口からはそんな言葉もつい出てしまうのかもしれない。しかし、まさかそれを実行に移す親はいるまい!? 米ユタ州から驚きのニュースが飛びこんできた。
ユタ州ソルトレイク郡で先月21日、ウェストジョーダン市にある「Jordan Valley Medical Center」という病院の玄関付近にて、保護者の姿が見えない8歳の男の子が保護された。
「こんな子、もう要りません! あまりにもヤンチャでお行儀が悪く、困り果ててしまいました。聞き分けがなくコントロール不能、お手上げ状態です。」
置き去りにするわが子にこんなメモを持たせていたのは、母親のキャシー・シャーラー(36)。男児の身元はほどなく特定され、地元警察がその自宅を訪ねると、キャシーは何食わぬ顔をして出てきてわが子の悪口を並べながら自分の行動を正当化した。保護責任者遺棄および第三級重罪、幼児虐待など容疑で逮捕・起訴されたキャシー。彼女によると、「赤ちゃんポスト」の理念でもある“Safe Haven law”と呼ばれる法律は8歳の子供も対象だと思っていたらしい。
その法律の根底にあるのは「育児に行き詰ってわが子を殺害するよりは捨てる方がはるかにマシ」という精神で、全米の複数の州がこれを認め、置き去りにされた子は安全な家庭との養子縁組がすみやかに図られる。ただし実父母との親子、家族としての絆や愛情が芽生えてからではかわいそうという考え方から、赤ちゃんポストを利用できるのはユタ州では生後3日まで、どんなに遅い州でも生後1年までと定められている。そのため8歳の子を置き去りにするなどは論外である。
「でも4歳、8歳、12歳、そして13歳と手のかかる子ばかり4人もいるのよ!」とキャシー。公的機関には育児に悩む親のための電話相談システムがあるものの、思い余ってわが子を殺害するという事件は頻発している。それだけに郡地方検察庁としても、あまりにも無責任で浅はかなキャシーの元にその男児を戻すことについては慎重な姿勢をみせている。
出典:https://www.ksl.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)