中国・四川省から身の毛もよだつような話題が飛び込んできた。祈祷師に「悪霊にとりつかれている」とみなされた女性が、恐ろしいお祓いの儀式で死亡したことを『中新網（chinanews.com）』が伝えている。

このほど四川省で、Liさんという女性が大きな木の樽の中でぐったりとしているところを発見され、すぐに救急車で病院に搬送されたが間もなく死亡した。友人のLiu Junさんは「彼女は何年にもわたり心身の不調に悩まされていた」と話していることから、病気を治したい一心で「悪霊祓い」にすがったもよう。現在FanとHuという2名の自称・祈祷師が警察で取り調べを受けている。

事件が起きたのは、広元市利州区栄山のYulongという村で先月27日の午後9時ごろ。悪霊祓いの儀式は病人を木の樽に入れて蒸すという信じがたいもので、Liさんのすさまじい絶叫に驚いた近隣住民が駆けつけると、祈祷師を名乗る女たちが「これはLiさんの声ではありません。彼女にとりついていた悪霊が悲鳴をあげて退散するところです」と説明した。

危険を感じた住民らが力づくでLiさんを樽から出したが、その顔はドス黒く立つこともままならないほど。通報により救急隊員が駆けつけたものの死亡が確認されたという。悪霊祓いの儀式で死亡という話題は中国、インド、アフリカなどの医療体制が整わない地域から伝えられることが多いが、ホラー映画『エクソシスト』を生んだ国だけあり、儀式そのものに夢中になってしまうことが多いのは実はアメリカ。メリーランド州では2年前、1歳から8歳までの4人の子供を次々と刃物で刺した20代の母親が逮捕されている。

出典：http://sd.people.com.cn
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）