南アフリカ・ケープタウンで3月7日、16歳の少女が何者かにレイプされ、首を絞められて殺害された。住宅地のそばにあるこの開けた森での殺人事件に、多くの住民が哀悼の意を表した。
少女が殺害されたのはトカイ・フォレストという場所。ここはウォーキングに適した平坦な森が山へと続いている。家族で歩くのに最適なハイキングコースもあり、犬の散歩やジョギングなど利用者も多い。それだけに短時間で殺害されてしまった今回の事件は人々に衝撃を与えている。
亡くなったフランツィスカさんは、母親と妹、そして犬とともにトカイ・フォレストでジョギングをしていた。途中で違う道を走りたいと思った彼女は、数分後に出口で落ち合う約束をして1人で走り去った。ジョギングによくここへ来ていること、午後3時過ぎというまだ明るくて人の多い時間であったことから安心していたのかもしれない。
しかし母親と妹がいくら待ってもフランツィスカさんは現れなかった。25分後に母親は森へ捜しに行ったが、娘は見つからず電話にも出ない。異常事態だと悟った母親はすぐに夫やトカイ・フォレストの属する防犯組合に連絡した。その後50名がかりで捜索したところ、1時間後に母親らが待っていた場所から150メートル離れた地点に裸で倒れているフランツィスカさんの遺体が発見された。彼女はレイプされ、暴力を振るわれ、首を絞められて殺害されたという。フランツィスカさんが持っていた携帯電話は盗まれていた。
突然の娘の死に両親のショックは計り知れない。両親は犯人逮捕に協力してくれた人に5万ランド(約37万円)を支払うことを発表した。
8日の夕方、事件を知った3000人を超える人々がこの森を歩き、両親はフランツィスカさんが倒れていた場所に十字架を立て、人々は道に花を手向けた。そして9日午後、警察は容疑者として22歳から27歳の3人の男を逮捕したと公表している。
出典:http://www.iol.co.za
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)