短気で威圧的、よく裏も取らずに誤認逮捕することで悪名高いインドの警察。しかし裁判官もなかなかのもの、このほど敷地内にヤギが入ってきたことに腹を立て…。
インド中部のチャッティースガル州でこのほど、1頭のヤギが留置場に突っ込まれた。警察に被害を訴え出たのは裁判官。フェンスを越えて庭に侵入し、花や野菜を食べたことから住居侵入罪ほかでの逮捕がふさわしいと考えたようだ。オウム、ハトといった鳥が逮捕されることもインドでは珍しくない。
飼い主であると確認されたアブドゥル・ハッサンさんは、インドのメディア『NDTV』に「私も出頭命令を受けその世話にあたることになり、その後、保釈が決定した時には保証金すら支払いました」と話し肩を落とす。
そのヤギのイタズラを発見したのは雇われていた庭師。以前からハッサンさんに「ヤギがこちらに侵入したがっている。気を付けていてください」と警告していたこともあり、庭師や邸宅の主人である裁判官は被害届において「おそらく初犯ではない」と主張したという。
ヤギを含む動物を留置場や拘置所に置いておくのは特別な世話が必要となる。そして、以前から「敷地に侵入したがっている」と伝えていたにもかかわらず、飼い主はフェンスについて何ら対策を講じなかった。このあたりを考慮してもなお、法的措置に訴え出て損害賠償を求める必要があると考えた裁判官。インドならではといった感もある。
出典:https://twitter.com/ANI_news
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)