初日を夜に控えた19日、東京・渋谷Bunkamuraシアターコクーンにて舞台『SOUVENIR』スーベニア~騒音の歌姫~公開フォトコール&囲み取材が行われ、主演の三田佳子、京本大我(SixTONES)、相川七瀬が登壇した。相川は冒頭「ストーリーソングス・テラー」として登場し、坂本九の『見上げてごらん夜の星を』と『恋心』を熱唱した。
100年前、46歳にして夢見た歌手としての人生に目覚め、76歳まで歌い続けた実在のソプラノ歌手・騒音の歌姫“フローレンス・フォスター・ジェンキンス”を三田佳子が熱演。彼女をサポートする役として若きマネージャー・デュークを京本大我が演じる。
本番を数時間後に控えた出演者たちは、公開舞台稽古が終了すると開口一番「緊張した」と言葉が出る。最初に登場する相川七瀬は「舞台で歌わせてもらうのは初めてなので凄く緊張しています。初体験です」「独特な空間なので大事に歌っていきたい」と微笑んだ。
音痴に歌わなくてはならない三田は「うまく歌うことより難しい。そんなに上手ではないけれど、正しい音になっちゃう。今日は緊張のあまり上手になっちゃったの。もうちょっとはずさなきゃいけなかった。夜はみんながワっと驚くくらいうまく(音が)はずれるといいな」と語り、報道陣からの「思ったより上手い」との感想に「わー、しまった!!」とイタズラっぽい表情をみせた。
京本大我は今回の役について、父・京本政樹にアドバイスを求めたか聞かれると「時代劇では聞いたりすることもあるが、今回は自分の力でやってみようと台本は自分なりに解釈してやった。父親も初めて観ることになるので、どういったダメ出しがあるか楽しみです」と緊張と自信に満ちた顔で力強く語った。
また三田に恋心を抱く役から「年上の女性は?」と質問が及ぶと「僕はウエルカム。幅広く恋愛していきたいと思います」と笑顔を見せた。「30歳差くらいの役設定での恋愛。お互い純粋でまっすぐな役柄なので恋心を抱くのは自然なこと。有りえない話ではないと台本を読んで思った」と言い切る。一方の三田は「幅が広過ぎちゃうけどね。ごめんなさい。芝居ですからね」と京本大我のファンを気遣う姿に大女優の貫禄を垣間見せた。
(TechinsightJapan編集部 斉藤智子)