テレビドラマ『下町ロケット』で一躍有名となった俳優・安田顕。15年ぶりの主演映画『俳優 亀岡拓次』が大ヒットとなり、12日都内にてバレンタインデー大ヒット御礼舞台挨拶が行われた。喜びいっぱいの安田は籠いっぱいのチョコを手に客席後方から登場し、チョコを手渡しするサプライズプレゼントで集まった観客を興奮させた。
ひとつひとつ丁寧にチョコを渡しながら現れた安田顕は、最前列に並ぶ報道陣にもチョコを配り「記事書いてくれる方はどなたですか」と声をかけながらカメラ目線でポーズを決める。「記事にして下さいよ」という下心ありの姿で会場を沸かせた。
既に“10回観た”ファンがいるほど、リピーターが多いことでも話題の本作。安田顕演じるカメタクこと亀岡拓次、37歳、独身。脇役俳優の不器用で愛すべき恋と人生に心が温まる。
登壇するや「本当に幸せ者でございます。この映画を愛して頂きありがとうございました」と頭を下げた。安田自身も渋谷で一番最後の回に「気づかれるんじゃないかな~とドキドキしながら鑑賞したが、誰も気づいてくれなかった」とひとりで鑑賞したことを笑いながら明かした。
バレンタインデーが間近とあり、バレンタインデーの思い出に話が及ぶと「チヤホヤされたのはここ何年か」と言う安田。学生時代は「ロン毛が流行っていたので、背中の中くらいまで髪を伸ばし、ジョン・レノンが好きだったから丸メガネをして白いスウェットの上下を着ていた。すれ違う女性がみな意識して目をそらす、あれはモテていたんじゃないかな」と独特の言い回しで観客の笑いのツボを刺激した。
自分があげたプレゼントの話で、安田は「正直がっかりされたものはある」と告白。「今の奥さんに23歳当時お金がなかった時、自分の舞台の写真を拡大カラーコピーして、紙に誕生日ケーキを描いてオメデトウと机の上に置いた。その時は微妙な顔をされた」と自虐ネタで笑わせた。
「お金があるないに関わらず、ナルシスト的なところがあった」と自身を分析し、「ナルシストじゃないとこの仕事はしていない。“見て僕を見て”というところはある。大きなスクリーンに映る自分をわざわざ映画館まで観に行くのだから、ナルシスト以外何者でもない」と言い切り、会場は爆笑の渦に包まれた。安田節全開のイベントは安田の登場から退場まで笑いが絶えることはなかった。
(TechinsightJapan編集部 斉藤智子)