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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】オール「竹」でスタジアム建設へ 中国の若き建築家に注目集まる

「鉄骨・鉄骨で建設するだけが能じゃない」と中国の新進気鋭の建築家。巨大かつ頑丈でなければならないスタジアムを、なんと竹で作ってみせようと発表して人々を驚かせている。

未来を嘱望される中国の若き建築家シェン・チェンさんが、このほど「構造部分をバンブー(竹)のみでこしらえるポータブル式のスタジアム」という極めて珍しいアイデアを発表し、人々の大きな関心を集めている。

優秀な成績で建築学を修了した世界の新鋭たちが、思い思いの建築デザインを披露して実力を競う「Archiprix International賞(国際卒業設計賞)」。建築学においては超名門というオランダの「デルフト工科大学」で学んだチェンさんも最終選考に残った一人であり、彼はこの“バンブー・スタジアム”という卒業プロジェクトで2016年度のグランプリを狙っているのであった。

デザインの最終的なお披露目は、アムステルダムのヒューゼンフェルトにある緑豊かな庭園「De Bretten」を予定しているチェンさん。「竹だからこそ分解、運搬、再度の組み立てが可能になり、生きている竹を使うことで建築物と自然が融合した美しいものになる」と主張する。また不具合が生じて来た部分を新しい竹と交換することにより、老朽化の問題もクリアできるのかもしれない。

もっともスタジアムは楕円形のシェイプや屋根の形状も特殊で、数万人という収容人数に耐えるためにも誤算は決して許されない。現在チェンさんはその構造でどれほどの重みに耐えられるか力学的な計算に追われている。竹についてそうした研究資料はほとんど存在しないそうだ。超名門大学が輩出した優秀な学生だけに素晴らしいものを完成させるに違いないとして、関係者の関心はとても高い。

出典:http://shanghaiist.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)