人混みや建物にわざと車を突っ込むという許し難い事故がやけに続いている米国。ラスベガスの目抜き通りに続いては、フロリダ州から同様のニュースが飛びこんできた。
フロリダ州北西部のペンサコーラで20日午前10時50分ごろ、事務所や商店などが入居している商業施設にクライスラー製ダッジ・チャレンジャーが突っ込み、建物を大破させる事故が起きたことを州のメディア『KLEW-TV』が伝えた。運転手の呆れた言い訳にも注目が集まっている。
現場はノース・デイヴィス・ハイウェイとウェスト・フェアフィールド・ドライブが交差する付近で、直接の被害にあったのは税務をサポートする「Advance Tax Services」と、隣接の棺業者の「Pensacola Caskets」。車は交差点を猛スピードで走り抜けると、勢いを緩めることなく「Advance~」の正面入り口に向けて突っ込み、そのまま裏手の「Pensacola Caskets」を突き抜けたという。
運転手はペンサコーラ警察による取り調べに「タイムトラベルがしたかった」と話すなど反省の色がみられず、薬物検査や精神鑑定が行われているもようだ。日曜日の午前中ということも幸いして負傷者は出ていないが、「Advance~」は12月31日を年度末とする人々の納税準備でまさに書き入れ時であるだけに、市民は「平日であったらどれほどの犠牲者が出たことか」と怒りに震えている。
同施設のオーナーは「事故の衝撃で建物全体が危険な状態になっているため、安全を第一にすべての入居者に対して立ち入らないようお願いしている」と説明。ビジネス再開のため一日も早い改修を希望しているが、クリスマス休暇に重なったことも大変な痛手だとしている。
※ 画像はklewtv.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)