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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】「滑走路が短すぎる!」カタール航空の最新機、離陸寸前で急ブレーキ。

保有機材がどれも新しいことで知られ、安全性には高い評価を得て来た中東国営エアラインのひとつ「カタール航空」。このほど米ニューヨークの空港を離陸する際、滑走路を走行中に突然急ブレーキがかかり、乗客らを慌てさせたことが伝えられている。

ニューヨークのある空港で10日、離陸のため滑走路を猛スピードで前進していたカタール航空の旅客機において突然急ブレーキがかかるアクシデントが発生した。実はこのフライト、カタール航空が世界で初めてデビューさせた最先端テクノロジー搭載の次世代型ワイドボディ旅客機「エアバスA350(XWB)」の米国―ドーハ線就航をPRする特別なフライトで、36名のジャーナリストを乗せてドーハに飛ぶ予定であった。

米国の旅行関連ウェブサイト『The Points Guy』の編集長ザック・ホニッグさんは当時の機内の様子を捉えた動画をYouTubeにも投稿しているが、目の前のスクリーンには離陸の様子がリアルに映し出されていたため乗客にも情報がしっかりとシェアされており、当時の時速は160km、停止するまで15秒間にわたり金切り音が続いたという。急加速から一転して急停止となった機体には誰もが体を前後に揺すられ、ザックさんはそれを「200個もの枕とブランケットがすべて床に落ちた」と表現している。

なおこのアクシデントで負傷者は出ておらず、その後2時間もなく機体はもう1本の異なる滑走路を利用して無事ドーハに飛び立っていった。カタール航空の広報担当者はその原因について、機体のコンピュータが11,000フィート(3.3528km)の滑走路を短すぎると判断し、自動的にブレーキが作動したことを各方面に告げている。

なお、このエアバスA350(XWB)型機はすでにシンガポールやフランクフルト線で運行されており、広めの空間、ノイズキャンセルタイプのヘッドホンによるエンターテインメントなどが好評となっているという。しかし最新テクノロジーが搭載されればされるほど機体は重くなるというもの。11,000フィートで「短すぎる」となれば、この飛行機を迎えられる空港はそう多くはないのかもしれない。

※ 画像は9news.com.auのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)