英ロンドンの「メリルボーン駅」で車両火災が発生した。数百名が避難したほか、テロを恐れる市民により付近一帯がパニックと化したことが伝えられている。
英国鉄道(ナショナル・レール)とロンドン地下鉄ベーカールー線が走る「メリルボーン駅」。リージェンツパークの南西に位置し、「シャーロックホームズ博物館」からもほど近いこの駅で11日夜に車両火災が発生。ロンドン市消防局など緊急車両が続々と現場にかけつけ、付近一帯が一時騒然となったことを英メディア『mirror.co.uk』ほかが伝えている。
火災が起きたのは英国鉄道が運営しているバーミンガム行きのチルターン・レイルウェイズの列車で、メリルボーンはそのターミナル駅。走行中ではなかったが多くの乗客が乗りこんでおり、火災発生の知らせに乗客乗員、そして駅で列車を待っていた人々や職員ら少なくとも500人の人々が避難した。けが人などは出ていないという。
このアクシデントを受けて英国鉄道の全線で最高30分ほどの遅延が発生し、メリルボーン駅では「最大で60分ほどの遅延が発生する可能性があります」とのアナウンスが深夜11時まで流された。金曜の夜9時に近かったことが不幸中の幸いとはいえ、地下鉄やバスでのテロ事件を非常に警戒する市民の恐怖は想像を絶するものがあったようだ。
なおTwitterでは、翌朝6時台から市民による現場からの“実況レポート”が続いたもよう。「まだゴムが焦げているような臭いが充満」とガブリエラ・ファジャードさん、そしてダニー・コックスさんは「駅に来た瞬間、煙っぽいことに気付いたよ。コンコースではなくホームからだね」などとつぶやいている。なお、火災の原因についてはその後、エア・コンディショナーに負荷がかかり過ぎていたことがつきとめられたと報告された。
※ 画像はdailystar.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)