幼い孫の可愛い姿、頑張った姿にもうメロメロ、祖父母という優しくて温かい存在はとても大切だ。しかし、親が許さないようなことも含めたすべての要求を「いいよ、いいよ」と許し、それで得点を稼ごうとする祖父母においては時にはこんな災難も…。『NBC News』がある家族に起きた悲劇を報じている。
米カンザス州から8歳少女の身に起きたとんだ悲劇が伝えられた。祖父の車、2007年式のシボレー・コバルトに乗ると「自分も運転してみたい」とせがみ、なんと祖父はそれを許可。ハンドル操作を誤ってあっという間に路肩に転落し、車体は仰向けに。そんな中でシートベルトを着用していなかった少女だけが命を落としてしまったという。
カンザス州ハイウェイ・パトロール隊のアダム・サイモン氏が発表した情報によれば、事故は22日にカンザス州ドニファン郡で起きた。死亡したのはトロイ市のケイデンス・オーカットちゃん。この少女が運転席におり、助手席には56歳の祖父デニス・ユージン・ミアーズさんが座っていた。こちらは現在、病院で手当てを受けているが命に別状はない。パトロール隊員およびドニファン郡保安官の調べに対し、祖父は「自分が孫に運転してよいと言った」と答えているという。
ケイデンスちゃんの母ブリタニー・ニコール・オーカットさんはこの事件に関し、Facebookを通じて人々に「私の育児怠慢が原因といった批判もあるようですが、私自身は子育てに関してはとても慎重なタイプです。私がもしもその場に一緒にいたら、そのようなことは決して許さなかった。事故も起きなかったと断言できます」などと訴えている。
そして最後に「すべてのお父さん、お母さん、どうか可愛いあなたの子供たちをしっかりと抱きしめてあげてください。腕にわが子を抱きしめることがどれほど幸せなことか、きっと分かることでしょう」と綴った。やりたいことがいっぱいで、将来にさまざまな夢を抱いていた幼い娘を予想外の悲しい形で失った母親の悲しみは察するに余りある。ケイデンスちゃんはスポーツ万能でかなりのお転婆だが、図工が大好きで将来は美術教師になりたいと話していたという。
※ 画像はnbcnews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)