米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】祖父が孫を育てる家庭で起きたある家出騒動。「現代ならでは」と祖父に同情する声も。(オハイオ州)

今の時代、世界のどこにおいても健康な男子が部屋に引きこもってパソコンにかかりっきりになっている姿というのは、家族にとっては胸を引き裂かれるほど辛い、嘆かわしいものだと言われている。米オハイオ州のある祖父は、その事態をどうにか改善しなければと焦るあまり…!?

米オハイオ州で先週末、サウスアマースト在住の72歳の男性から緊急通報司令室に911コールが入った。大変切羽詰まった声で「孫がコンピューターに夢中でどうしようもないため、怒ったら家を出て行ってしまった。助けてほしい」という内容で、事件や事故、急病人の通報と呼べるような類のものではなかった。エドワード・フリエルさんと名乗るその男性は、「孫のジャスティンに困り果てています。1日中コンピューターの前に座りっぱなしで家事も勉強もまったくしません。その怠惰な生活を改めさせたいのですが、私の言うことなど無視です。思いあまって私はインターネットのケーブルを切断してしまいました」と一気に話したのであった。

そしてエドワードさんが警察官にお願いしたかったのは、ジャスティン君の捜索だという。ネット切断という強制手段に少年はひどくキレ、台所の壁を思い切りパンチ。穴を開けると家を出て近くの森に向かって走って行ったため、祖父としては万が一のことを想像し、少年のことが心配で仕方がなかったのだ。もっともジャスティン君は森の中を駆け巡り、美味しい空気を思い切り吸って何か清々しいものを得たもよう。エドワードさんは「本人もいい気分転換になったはずです。怠惰な自分にいいかげん嫌気がさしていたのでしょう」などと話したそうだ。

祖父が孫を養育しているというその家庭。離婚の多いアメリカだが、再婚において円満なステップファミリーを築けないと判断された場合、祖父母と孫という組み合わせの家庭が新たに生まれることはままある。ただしジェネレーションギャップを理由に、孫は祖父母とあまり会話をしたがらず、コンピューターやゲーム漬けになっているという家庭はめっぽう多い。今回の件については「いたたまれない」、「他人事ではない」といった声も出ているもようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)