誰にどう犯行の動機を問われても、「あの子にいなくなって欲しかった」と短絡的な言葉を口にするというその少女。フィンランドで春に起きた、15歳少女が好きな男子をめぐりライバルを惨殺した事件についての注目の裁判が始まった。
フィンランド南ポフヤンマー県のセイナヨキという町で今年4月、15歳の少女が毒を盛られ、体中をナイフでめった刺しにされて殺害されるという事件が起きた。あまりにも残虐なこの事件の容疑者として逮捕・起訴されたのは同級生の少女(名前などは明らかにされず)。オストロボスニア地方裁判所で17日からその裁判が始まったことを英メディア『dailystar.co.uk』が伝えている。
事件当日の詳細が法廷で明らかにされたが、被告は被害者を自宅に遊びに来るよう招き、車のウインドウウォッシャー液を混ぜておいたジュースを勧めている。被害者がそれを飲むと目隠しをして横になるよう命じ、キッチンナイフでその体を16か所も刺したとされるが、被害者が泣いて助けを求めると胸にナイフを突き立ててとどめを刺したという供述には法廷の誰もが背筋を凍らせたもようだ。
被告は少し前からある男子に夢中になっていた。スマホ向けチャットアプリの“WhatsApp”で友人らと情報を交わす中、その少年が被害者とデートしていることを知って「絶対に許せない。あの子を撃ち殺す」などと綴っていた被告だが、法廷では人を殺したことは認めているものの殺人罪に問われるのは不服だとしている。しかしジュースに混ぜる毒物についてウォッシャー液ばかりかオーブンクリーナー、エタノール、ガソリンについてもインターネットで検索していたことがわかり、検察側は犯行は1か月前から計画されたものだとして厳罰を求める構えを崩していない。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)