飼い主がロットワイラー犬に噛み殺されるという恐ろしいニュースが米テネシー州から飛びこんできた。地域住民からは、動物保護施設がロットワイラーの特質をよく理解せずに新しい里親に引き渡してしまった可能性を指摘する声も出ているようだ。
飼い始めてすぐのロットワイラーに噛み殺されるという事故が起きたのは、テネシー州マディソン郡のジャクソンに暮らしていたアンソニー・リッグズさんという57歳の男性。マディソン郡保安官事務所が地元紙『The Jackson Sun』に伝えたところによれば、リッグズさんの変わり果てた姿を発見したのは仕事から戻った妻であるという。
そのロットワイラーは推定5歳。野良犬と化してさまよっているところを5日前に市の職員により保護され、郡の動物保護施設「Jackson-Madison County Rabies Control」が世話していた。無類の動物好きであるリッグズさんがその里親となることを希望し、自宅に連れ帰ってたった数時間後の悲劇であるが、保護施設の職員は「飼育員を噛んだことは1度もなく、安心して引き渡しました」と話している。
しかしリッグズさんの葬儀も終わっていない中、そのロットワイラーがまたしても“里親募集中”と案内されたことに、地域住民は「おかしくはないか」と強い疑問を投げかけた。そしてその不安は的中。事件の後、リッグスさんの家のまわりに集まった見物人に再び襲い掛かろうとしたロットワイラー犬はその場で保安官に射殺された。非常に力が強く、かつ神経質で警戒心が強いことから番犬に最適といわれているロットワイラー。なぜ以前の飼い主が無責任にも手放したのか、推して知るべしであろうとしている。現在、郡保安官事務所が事故の詳しい原因を調査中である。
※ 画像はnydailynews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)