米アーカンソー州でこのほど、生後10か月の赤ちゃんがぐったりとした状態で病院に搬送された。「乳歯が生える時期で泣いて手が付けられなかった」と母親。なんと赤ちゃんのミルクにウィスキーを混ぜて飲ませたという。
生後10か月のわが子にお酒を飲ませて逮捕・起訴されたのは、アーカンソー州ユニオン郡のロリー・シェパードという28歳の母親。赤ちゃんにあげるミルクにウィスキーを混ぜたことを認めているが、取り調べに対しては「とにかく泣いてばかりでカッとなった。子供の歯茎にアルコールをすりこめば乳歯が生える痛みを軽減できる、お酒の力で静かにさせられると思った」などと供述しているという。
搬送された「アーカンソー子供病院」での検査で赤ちゃんの血中アルコール濃度は0.19%と判明したが、これを日本の「(社)アルコール健康医学協会」が定めた“酔い”のレベルにあてはめると、成人が日本酒4~6合あるいはウイスキーをダブルで5杯飲んだ状態という酩酊期(0.16~0.30%)に相当するとのこと。地元警察のランドール・ギルバート巡査部長は、ロリーは乳児に対する身体的虐待ほか複数の罪に問われることになり、保釈保証金は1万ドルと設定されたと話している。
また地元紙『エルドラド・ニュース・タイムズ』は、適切な治療を経て赤ちゃんが無事退院となったことを報じているが、この子はその家族には引き渡されなかったもよう。上の子供たちとともに現在は「Arkansas Department of Human Services」という緊急保護施設にいるという。「アルコールを与えてみれば」とロリーに提案したのはその母親、つまり赤ちゃんの実の祖母であったことからも、子供たちの今後の安全のためにさまざまな検討が必要となりそうだ。
※ 画像はcrimefeed.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)