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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】婚約者と肉体関係を持った女性、石打ちの刑で殺される(アフガニスタン)

絞首刑のような死刑とは別に、穴を掘ってそこに立たせ、人々が次々と石を投げつけて殺す「石打ち刑」というものが存在するムスリムの世界。このほどアフガニスタンで、1人の若い女性がそのむごい方法で死亡したことが伝えられた。

不貞といっても既婚者の浮気ばかりか、結婚前に肉体関係を持つことも姦通として罰せられ、時には殺されてしまうことがあるイスラム教徒たち。その有名な方法「石打の刑」がいまだに行われている国がある。これは男性は腰、女性は胸まで入るような穴を地面に掘り、そこに立たせると死ぬまで無数の石が投げつけるというやり方で、国際世論が猛反発を続けるも根絶はかなり困難であるという。

英メディア『dailystar.co.uk』がこのほど1人の女性がそうした残虐な刑により亡くなったことを伝えた。アフガニスタン中部ゴール州のガルミン村で、10数名の男たちにより穴に入れられ、次々と石を投げられて命を落としたのはロクシャナさんという女性。ボカシを入れた短い映像では、ロクシャナさんの哀願しながらむせび泣くか細い声と時おりの生々しい絶叫がひたすら痛々しい。婚約者モハマド・グールさん(23)と挙式前に肉体関係を持ったことが原因だが、グールさんは鞭打ちのみであったという。

地元の役場に勤めるモハマド・ザマン・アジミさんはこの映像を確認し、さまざまなエリアで再び勢力を増している反政府武装勢力タリバンが関与している可能性を指摘したとのこと。1996年から2001年まで、オマル師主導のタリバン政権下では死刑が幅広く頻繁に行われていたためだ。また『ラジオ・フリー・アフガニスタン』は、このカップルがそれぞれの実家から離れた場所での結婚生活を望んでいたという話があることを伝えている。婚前交渉を避けさせるため、アフガニスタンでは未婚の女性たちが家の中で監禁のような状態に置かれるのが普通であるため、このカップルは敢えてその慣習を破り罰せられたのかもしれない。

神が定めた罰としてムスリムの世界では古くから行われていた「石打ちの刑」だが、これを廃止した国も多い中でイランは今なお、一定数の証言さえ集まれば執行は法的にも認められるとしている。またアフガニスタンでは2013年、“不貞行為に石打の刑の復活を認める”という法案が浮上していたが、政府はその件につきノータッチで黙認というスタンスを強いられていた。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)