高速道路での激しい事故においては、同乗者の体が車外に放り出されてしまうことも時おり発生する。しかしハンドルと座席に挟まれている運転手が、なぜここまで高く宙に飛ばされたのであろうか。首をかしげたくなるような事故がカリフォルニア州で起きた。
10月30日午前7時半前、ロサンゼルス郊外のグレンデールを走る州間高速道路で交通死亡事故が発生したが、非常に珍しい場所に遺体が宙吊りとなってしまったことを『losangeles.cbslocal.com』ほかが伝えている。シートベルトもせずに猛スピードを出して事故を起こし、車が激しく回転や横転することの恐ろしさ、この一言に尽きるようだ。
現場は州道134号線と交差して間もない州間高速道路5号線の142番出口付近。この事故でフォード・フィエスタを運転していたリチャード・パナニアンさんという20歳の男性が死亡した。駆けつけたカリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(以下CHP)の救助隊はその遺体が車の周辺にないことに気づき、付近を捜索。そこで頭上6メートルの「コロラド・ストリートまであと3/4マイル」という大きな標識に絡まっているリチャードさんを発見し、はしご車を使用した。しかしすでに心肺停止の状態であったという。
その後CHPはこの事故に関し、リチャードさんがシートベルトも着用せずに大変なスピードで違法な路肩走行を続けていた中、1台の車の後部に追突したはずみで急激にバランスを崩したとみられることを発表した。この事故の影響で、州間高速道路5号線の南に向かう車線の2本が約2時間半にわたり通行止めになった。
※ 画像はabc7news.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)