海外発!Breaking News

writer : flynn

【海外発!Breaking News】癌摘出手術で腎臓を廃棄。事実を隠し続けた病院(南ア)

腎臓に癌を患っていた男性(56)が癌の摘出手術後、病院側が組織学に送るはずであった腎臓を間違って廃棄していたことが発覚した。病院側は事実が表ざたになることを恐れ「病気はそのうち治る」などと男性をはぐらかし続けたという。

南アフリカ・ダーバンに住む二児の父であるデリック・ロジャース(Derrick Rodgers )さんは、今年の9月に腎臓に癌があるのを発見、10月にネットケアセントオーガスティンズホスピタル(Netcare St Augustine’s Hospital)に9日間入院し、癌に侵されている腎臓を摘出した。摘出した腎臓を調べることで癌細胞の拡散具合や効果的な治療法などを解明できるので、本来ならば腎臓は研究所に送られているはずであった。

しかし実際はこの摘出した腎臓を術中に病院関係者が間違って廃棄してしまったのだった。そのことを知らされないまま、術後、デリック・ロジャースさんが今後の治療方法についての質問をするも、医者や病院関係者は一様に質問をはぐらかす日々が続いた。

デリック・ロジャースさんが退院する前に検査結果の写しが欲しいと要求したときですら、「心配するな、じきに治る。結果はすぐに来るよ。」などと言われ、真実を伝えられることはなかった。

その後、病院関係者全てに連絡を取ろうとしても誰もが口を閉ざしていたが、最終的に弁護士が入ったことでようやく病院側も動き出して事態が把握できた。

デリック・ロジャースさんのもとに送られてきた病院側のコメントによると、病院関係者が術中に腎臓組織のサンプルを誤って破棄してしまったとのこと。そしてこの破棄した関係者に対しての処分を考えているとのことであった。

今後このような事が2度と起こらないよう規則を厳しくしていく方針であるというものの、デリック・ロジャースさんは事故が判明するまでの病院関係者の対応に落胆と怒りを隠せない。「手術は2時間と言われていたが結局5時間かかり、痛みはひどいばかり。しかも腎臓がないために今後の治療方針すらわからないというありさま。人生で一番絶望的な出来事だった。」とデリック・ロジャースさんは声を震わせている。

※ 画像はイメージです。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)