ウェールズ南西部のプリンシパル・エリアに位置するペンブルックシャーで10月末、全てのメニューが昆虫入りという変わったレストラン「Grub Kitchen」がオープンし注目を集めているようだ。『independent.co.uk』が報じている。
国際連合食糧農業機関(FAO)によると、世界では約20億人がたんぱく質などの栄養素を豊富に含んだ昆虫食を楽しんでおり、使われる昆虫は約1,900種類にも上るという。シェフであり自らも昆虫を食するというアンディ・ホルクロフトさんは、“食を通じて人と違ったことをしたい”とペンブルックシャーのハバーフォードウエストに昆虫食レストランをオープンした。
ホルクロフトさんは「みんながみんな昆虫食に興味をもってくれるとは思っていない。でも客に提供できる昆虫食を作るのは、挑戦しがいがあったよ。来てくれる客と会話がはずむこと間違いなしさ」と自信たっぷりのようだ。現在はヨーロッパ各地の研究所から昆虫を輸入しているが、来年には自分で育てた昆虫を提供できないか、英食品基準庁と交渉中だという。
ホルクロフトさんが試行錯誤を重ねたという自慢のメニュー、その一部を紹介しよう。
・シンプルに味付けされた昆虫の試食プレート
・かりかり昆虫のグラノーラ&やぎのチーズとバルサミコがけ有機野菜のサラダ
・コオロギのファラフェル(コロッケ)ニンニク風味のヨーグルト、オリーブ、レタス、チーズ添え
・昆虫バーガー(あぶったコオロギ、ミールワーム、バッタにほうれん草とドライトマトを混ぜたもの)
・バンブーワーム入りファッジアイスクリームを添えたコオロギのクレープ
・コオロギのクッキー
コオロギのたんぱく質量は同量の牛肉と比べても高く、なんと25倍も効率よく身体に吸収されるという。ホルクロフトさんは「オランダなどでは昆虫食の人気が高まっており、イギリスでも将来は需要が高まるはず」と胸を張る。ちなみに、調理された昆虫の味は「焼いたアーモンド、クリーミーなアボカド、スモークされたベーコン」と幅広いようだ。
※ 画像はindependent.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)