5日、東京・渋谷のPARCO劇場にて、志田未来と田中哲司が舞台『オレアナ』の公開フォトコールを行い、その後囲み取材に応じた。
舞台の完成度を聞かれた田中哲司は「もう完璧に近いですね」と話し、志田に「ね?」と問いかける。すると身長差から田中を見上げつつ潤んだ瞳で「そうですかね」と答える志田の表情には、色気さえ感じさせる。公開フォトコールでは迫真の演技をみせ、今までの子役のイメージから、大人の女優への成長を果たしていた。と同時に何気なく見せる笑顔にはまだ幼さが残る。大人の色気と子供の純真さを併せ持つ志田の絶妙なバランスに、居合わせた記者たちもまぶしいものを見るようであった。
今回、舞台初挑戦となる志田は「(舞台から)今まで怖くて逃げてきたので挑戦してみようかと思いました」と意気込みを話し、舞台について「全部大変です。セリフを覚えるのが大変だし、間違えても続けなきゃいけない、失敗出来ないプレッシャーもありますね」と不安要因を口にした。しかし田中は「未来ちゃんの映像の演技を観た時から、ポテンシャルは感じていたので、絶対大丈夫だろうと思ってました」褒め「僕が追いつけないので、もうちょっとセリフを覚えるスピードを落として欲しいくらい」とコメント。「最初から完璧でした。天才ですね」と太鼓判を捺した。
そんな完璧な志田に対し「(志田は)映像の時はあんまりミスはなかったけど、舞台の膨大なセリフにミスしたりするのを見て、ちょっと嬉しいなと思っちゃいました」と田中はいたずらに笑う。すると志田は「日々勉強です。もっと叩き込まないと」と話し、田中のことを「映像とはまた違う感じで舞台で輝く人だなと思います」と尊敬の眼差しで見つめた。
演出を手掛けた栗山民也氏については「すごく細かくて、僕らが考えないことが沢山出てくるので、演技博物館みたいで勉強になります」と田中は目を輝かせ「稽古しながら凄く面白い作品だと気付きました」と志田も後に続いた。
大学教師のジョンをその教え子・キャロルがセクハラで訴える2人芝居。「僕はジョンを被害者だと思っている」と話す田中に対し志田も「私もキャロルが被害者だと思っています」と息ぴったりのツーショットとなった。
(TechinsightJapan編集部 みほりー)